同工場で週に一回行われる安全会議では、現場からあがった報告をもとに安全性に関する改善案が議論されます。「鉄板が一部剥がれかけていて気がかりに思う」「パレットの修理中、空振りによって金槌が飛んで行ってしまいヒヤリとした」。これらは最近実際に議題に上がった事項ですが、それぞれ即日に補強版による応急処置と作業者への周囲確認の再徹底という策が講じられました。ヒヤリ・ハット・キガカリの頭文字を取って「HHK報告」と名付けられたこのような取り組みにより、日々の作業で気づいた危険の芽を、現場からの生の声として吸い上げ、早い段階で災害防止措置を講じています。その基礎となっているのが、工場内全員で行っている「黙認しない」、「遠慮しない」、「放置しない」の 3「ない」運動。どんなに些細なことでも報告する習慣を作り上げているのは、同工場が重視している職場のコミュニケーションなのです。
「安全に速効性のある特効薬はない。今回の受賞におごることなく、安全教育を続けていきたい」と語る小高一夫工場長の目標は、他の工場と安全教育について意見を交わす交流会の開催です。地道な努力こそが大きな記録を生む、という認識が全国へと拡がっていくよう、同工場の今後の動きに期待です。
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